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第6章 红莲华冕 片羽之忆⑥:龙巢激战

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竜巣激戦①

……深淵の近く

——深渊附近

【天剣刃心鬼切】

「接戦が続き、金翅鳥が石橋を壊したあと、多くの兵士は深淵に落とされました。」

战况如此胶着,金翅乌毁掉石桥后,很多士兵都掉进了深渊。

【源頼光】

「焦るな、今はまだその時ではない。」

不必如此慌乱,现在还不是合适的时机。

【天剣刃心鬼切】

「ここ最近善見城中を回って観察しましたが、阿修羅と帝釈天との接触は避けています。今日はそろそろ彼らを助けるのではないかと思っていましたが、まだ様子見のつもりですか。翼の団には天人一族の勇士が揃っています。このまま見ているわけにはいきません!術を解いてください!」

这几天你一直在善见城内四处勘察,始终与阿修罗和帝释天保持距离。

本以为今日你来是想要助他们一臂之力,没想到你仍打算置身事外。

翼之团里都是天人一族的勇士,我不能袖手旁观!解开你的法术!

言葉を放つと、鬼切は強引に術を壊した。深淵に向かった鬼切は、すぐに消えていなくなった。

说罢,鬼切挣脱术法,向着深渊而去,很快便消失了。

……数日後、迦楼羅との戦いについに勝利した。この時、十天衆の援軍がようやく姿を現した。

——数日后,迦楼罗之战最终取得了胜利。此时十天众的援军才姗姗来迟。

【天剣刃心鬼切】

「この戦いは十天衆の罠だったのか。」

这一战竟是十天众的陷阱。

【源頼光】

「竜巣の地形は有利だ。勝てる可能性は低かった。翼の団は甚大な被害を受けたが、少ない人数で勝つことができた。」

龙巢有地势之利,本就胜算不足。虽然翼之团遭受重创,但此战还是以少胜多了。

【天剣刃心鬼切】

「竜巣の戦いは悲惨そのものだ。貴族と名乗る連中は我が身を惜しみ、終わった後で手柄を横取りすることしかできないのか!おかげで嫌な過去を思い出した…頼光様、なぜまだ冷静でいられるのですか?天人一族の争いに興味がないにしても、鬼兵部や源氏の武士達もまだ深淵の近くにいます。」

龙巢一战如此惨烈,那些所谓的贵族贪生怕死,只知事后邀功!令人回想起不愉快的过往……

源赖光,为何你对此无动于衷?若说天人一族的争斗与你无关,可鬼兵部和源氏武士们都还在深渊附近。

【源頼光】

「我々はただの旅人にすぎない、早まるな。鬼兵部については既に手配した。」

你我不过是过客,不必为此冲动。鬼兵部我自有安排。

【天剣刃心鬼切】

「あなたのように冷静ではいられません。帝釈天に騙された。てっきり貴族という身分を利用して、軍の中で仕事を怠けているとばかり。しかしいざ肝心な時になると…まさか彼のほうが軍の士気を高めてくれるとは。」

我做不到像你这般平静。之前受帝释天那家伙的外表误导,以为他用贵族的身份在军队中浑水摸鱼。没想到关键时刻……竟是他在稳定军心。

【源頼光】

「翼の団を作り上げたのは彼だ。阿修羅のことも、彼が仲間に引き入れた。いつも謙虚な振る舞いで、「補佐役」に徹していたが、実は表で見せているほどお人よしではない。」

翼之团是由他所创,阿修罗也是他亲自招募来的。

虽说他一副谦逊的模样,又自称为「副手」,实际上他远不像表面看起来那般无辜。

【天剣刃心鬼切】

「用心深いのは、いつものあなたらしいですね。しかし竜巣での帝釈天の振る舞いが、嘘だったとは思えない。仲間のために我が身を惜しまない、共に深淵に落ちることにさえ躊躇はなかった、俺も感動を禁じ得ませんでした。」

谨慎多疑是你一贯的行事风格。

但帝释天在龙巢的那番作为,着实不像是逢场作戏。

为了战友奋不顾身,甚至甘愿与他一同坠入深渊,连我都不禁为之触动。

【源頼光】

「情にもろいのは昔のままだな。彼は一人でここまで長く維持した…確かに…」

你的感情还是像以前一样丰富。他独自一人能维持如此之久……的确……

【天剣刃心鬼切】

「維持した?何を?」

维持什么?

【源頼光】

「何でもない。全てきちんとしている、いままで隙を見せたことは一度もない。たまに傍観者という立場に置かれると、面白いことが見える。」

无事。一切都被安置得井井有条,至今未露出破绽。

偶尔身处旁观者的位置,倒也能看到有趣的风景。

竜巣激戦②

【正規軍兵士】

「鬼族め、いくら駆逐してもきりがない!」

这些鬼族,真是驱逐不尽!

【悪鬼】

「はははは、こっちは指を動かすだけでお前らを捻りつぶせるぞ。怖いか?戦いは始まったばかりなのに、お前はもう一人になっちまった。お前の仲間は不甲斐ないやつばかりだな!ん?これは…あああああ……この触手、一体どこから……!」

哈哈哈哈哈,我只需要动动手指就能将你们捏碎。

害怕吗?才几下对招就只剩你一人了,你的同伴们可真懦弱啊!

嗯?什……啊啊啊啊啊——这条触手是从何处来的……!

【翼団戦士】

「阿修羅様は別の戦場を片付けている。そろそろ仕上げのようだな。翼の団に入る前、天人があそこまで巨大な霊神体を持てるなんて、とても信じられないんだ。しかし阿修羅様のことを考えると、何だか納得できる。」

阿修罗大人在另一片区域清理战场。看来是差不多了。

在加入翼之团以前,我也很难相信天人的灵神体可以如此庞大。

但一想到是阿修罗大人,好像又很容易理解了。

【正規軍兵士】

「す、すごい。そうだ……助けてくれてありがとう。」

真、真是厉害。对了……谢谢你们救下我。

【翼団戦士】

「礼はいらん、困っている仲間を助けてやっただけだ。」

不必客气,只是看到有同伴落难,出手相助而已。

【正規軍兵士】

「はあ。」

唉。

【翼団戦士】

「お前の仲間は?」

你的同伴呢?

【正規軍兵士】

「聞かないでくれ。激しい戦いになりそうだと気づいた途端、すぐ撤退した。」

别提了,一看战事如此惨烈,他们都撤退了。

【翼団戦士】

「そんな馬鹿な!」

怎会如此?

【正規軍兵士】

「前線で命をかけても、十天衆からは極少ない報酬しかもらえないし、撤退するのも無理はない。」

在前线拼命也只能从十天众那里领取到微薄的回报,撤退也是正常的。

【翼団戦士】

「そうだったか……だとすると、十天衆の罪がまた一つ増えた。お前は勇気があって、戦にも慣れている。どうだ、翼の団に入らないか?」

原来如此……这么说来,十天众的罪行又加了一条。

我看你勇气可嘉,也是个擅长打仗的家伙,来加入翼之团如何?

【正規軍兵士】

「俺が?翼の団に?しかし阿修羅様や帝釈天様は…」

我?加入翼之团?可阿修罗大人和帝释天大人他们……

【翼団戦士】

「大丈夫、本気で天人のために戦ってくれれば、阿修羅様もきっと理解してくれる。」

无妨,只要你是真心愿意为了天人而战,我相信阿修罗大人会愿意让你加入的。

【正規軍兵士】

「それが本当だったら、願ってもいないことだが。」

若是这样,那真是再好不过了。

【翼団戦士】

「行こう、阿修羅様と帝釈天様はすぐ前にいる、一緒に会いに行こう。」

走吧,阿修罗大人和帝释天大人就在前方,我们一同去见他们便是。

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