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第7章 红莲华冕 片羽之忆⑦:白鸟旧话

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白鳥昔話①

【帝釈天】

「これまでの二つの意識の欠片の気配を元に、私は最後の欠片を見つけた。物語がどんな結末を迎えるのか、とても興味深い。

根据前两个意识碎片的气息,我找到了最后一个。我也很好奇,故事的最终会是怎样的结局。

私は見た。この記憶の始まりは、人と鬼との戦争だった。人界と鬼界との境界には、時々人界を侵す鬼域の悪鬼が現れる。そして悪鬼を討伐しに来る陰陽師もあとを絶たない。

我看到,在这份记忆的开场,是人鬼战乱四起。

在鬼人之界,不时有来自鬼域的恶鬼入侵人类地界,也有人类阴阳师前来讨伐恶鬼。

あの子供はまだ修行している。もう少し経てば、約束を果たしに都に行けるかもしれない。しかしある日、彼はかつての友人……少年陰陽師と、人と鬼との戦場で出くわしてしまった。

那孩子还在修炼,想到再过一些时日,兴许就可以去京城赴约。

然而某一天,他和曾经的朋友——少年阴阳师,却在人鬼的战场上相遇了。

残酷な戦争の前では、昔の約束が如何に儚いものであるかが証明されてしまった。それでも、その子供はかつての約束を忘れていなかった。彼は戦争を止めるために、致命的な傷を負った。

昔日的约定在如今残酷的战争面前是如此脆弱。但即使如此,那孩子依然没有忘记曾经的誓言。他为了阻止两边开战,陷入了重伤濒死的绝境。

この記憶はここまでのようだ。物語の結末は、まだ闇の中だ。悲しい結末かもしれないし、また誰かに助けられるのかもしれない。この記憶や意識は偽物で、想像によって構築されたものである可能性も捨てきれない。」

这份记忆到这里就结束了。看来故事的结局还是不得而知。

也许最后是悲剧,也许他又被谁救下了呢。

也或许这些记忆和意识并非真实存在,只是由一些想象所构筑的。

白鳥昔話②

【天人の少年】

「すみません、ここで一番安い食べ物はなんですか?」

请问,你们这里最便宜的食物是什么?

【商店の主人】

「もしかしてお困りですか?うちの店もあまり余裕がないけれど、できる範囲内で手伝うことはできますよ。」

客人有什么难言之隐?小店虽利润微薄,但也不是什么忙都帮不上的。

【天人の少年】

「俺は……」

我……

【商店の主人】

「言いたくないなら大丈夫。この食べ物は、持って行っても構いません。」

不愿说也无妨,这里有一些吃的,你可以拿去。

【天人の少年】

「この食料にある印は、翼の団のものですか?」

那些粮食上的标志,是城外的翼之团吗?

【商店の主人】

「なぜそんな質問を?もし無料の食べ物が欲しくないなら、別のところを当たってください。」

问这个做什么?如果不想要免费的食物,那就请去别处吧。

【天人の少年】

「いいえ、勘違いです!お、俺は翼の団に入って、阿修羅様や帝釈天様の役に立ちたいんです!」

不是的,您别误会!我、我想加入翼之团,追随阿修罗和帝释天大人!

【商店の主人】

「若いわりに、とんでもないことを言いますね。しかし米袋すら持ち運べないようでは、戦場に出ても意味がないと思いますが?」

小小年纪,口气倒是挺大。我看你连这袋米都扛不动,还想上战场打仗?

【天人の少年】

「今日はだめだとしても、明日はできるようになれるかもしれません。でも、翼の団の食糧なのに、どうして他人に分けるんですか?」

今日扛不动米袋,不代表明日也不行。

不过,既然是翼之团的军粮,为什么会随意给他人?

【商店の主人】

「見た目と違って、細かいことも見逃しませんね。食料を仕入れる時、帝釈天様はいつも多めにお金を払います。もちろん何度も断りましたが、あの方には勝てませんでした。そして自分に使うより、他人に使うべきだと思いつきました。だから帝釈天様の代わりに、食料を買って、戦争のせいで生活に困っている人に分け与えています。」

看不出你心思还挺细腻。每次采购粮食时,帝释天大人都会额外给些钱财。

虽然我推脱多次,但他坚持要给。与其我自己挥霍,不如拿来接济他人。

买些粮食分发给战乱中的难民,也算是帮帝释天大人行善了。

【天人の少年】

「帝釈天様は本当に特別な貴族だ…」

帝释天大人真是个与众不同的贵族……

【商店の主人】

「坊主、その心に免じて、数日後帝釈天様が来てくれたら、代わりに翼の団に入りたい旨を伝えてあげます。しかし試験に合格できるかどうかは、保証できませんぞ。」

小子,看你面相不错,过几天等帝释天大人来了,我会把你想加入翼之团的事告诉他的。

至于你能不能通过考验,那我可就说不准咯。

【天人の少年】

「本当ですか!」

可不许骗我!

【商店の主人】

「約束しますよ。」

一言为定。

白鳥昔話③

【翼団戦士】

「なぜか最近、善見城の付近で多数の蛇が出現している。当番の皆に、気をつけるよう言っておかないと。」

不知为何,最近善见城附近似乎发生了蛇灾。看来要记得提醒守夜的诸位小心才是。

【帝釈天】

「どうした?上の空になっているようだが。」

怎么了?你看起来有些心不在焉。

【翼団戦士】

「ああ、帝釈天様ですか!ここは拠点の辺境です。どうしてこんな所に。」

啊,是帝释天大人!这是驻军边界,您怎么来了。

【帝釈天】

「阿修羅がまだ休んでいるから、彼の代わりに様子を見に来た。翼の団の諸君、連日ここを守ってくれて、ご苦労。使いの者に買ってきてもらった蓮花酥を、後で皆で分けてくれ。」

阿修罗仍在休息,我替他过来看看。

近几日翼之团驻守此地,辛苦各位。之前派人去采购了一批莲花酥,稍后便会分发过来。

【翼団戦士】

「帝釈天様は相変わらず気配りがお上手ですね。しかし、近日中は外出をお控えになったほうが良いかと。」

帝释天大人果然还是一如既往地心思细腻。不过大人您近日还是尽量不要频繁外出得好。

【帝釈天】

「なぜだ?」

何出此言?

【翼団戦士】

「実は近頃、辺境に今まで見たことのないような蛇が多数出現しているのです。くれぐれもお気をつけください。」

其实是因为近日这边境出现了不少未曾见过的蛇类,请您千万小心。

【帝釈天】

「ありがとう、気をつけよう。長い間外で見張りをしているあなた達こそ、気をつけるべきだ。ほら、そこに白蛇が一匹巣食っている。」

谢谢,我会多多注意的。你们长期驻守在外,更应当小心才是。

看,那里正盘踞着一条白色的蛇。

【翼団戦士】

「な、何……早く処分しろ!」

什,什么……快处理掉!

帝釈天がそっと手を振ると、蛇はするりと去っていった。

帝释天轻轻挥手,那条蛇便游走了。

【翼団戦士】

「帝釈天様……蛇が怖くないんですね……」

帝释天大人……原来您并不怕它们啊……

【帝釈天】

「ふふ、私は害を及ぼさないと、彼らは知っているからな。動物の精神との交流は些か難しいが、彼らは私を感知できる。」

呵呵,它知道我不会伤害它罢了。虽然与动物的精神交流有些困难,但它们还是能感知到我。

【翼団戦士】

「そんな能力を使えるなんて、羨ましい限りです。」

拥有这样的能力还真是令人羡慕。

【帝釈天】

「くだらない芸当に過ぎない。だいぶ暗くなってきた。私もそろそろ帰らないと。」

不过是一些无用的小伎俩。时候不早了,我也该回去了。

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